第38回日本呼吸療法医学会学術集会~明日の呼吸を科学する~
ハンズオンセミナー開催のご案内
経肺圧セミナー
経肺圧は気道内圧と胸腔内圧の差のことであり、肺に直接影響を与える圧です。胸腔内圧は食道内圧で代用することが出来ます。気道内圧だけではなく、経肺圧を測定することで、患者の呼吸メカニクスを認識し、正しい方向へ治療方針の変更を行うことが出来る場合があります。本セミナーでは、経肺圧とその応用についての講義、食道内圧を実際にどの様に測定するかについての説明、そして人工肺を用いたデモンストレーションを通じて、経肺圧についての理解を深めます。
開催日時: 2016年7月16日(土)13:30~16:30
会場: 第9会場(2号館3F会議室231)
定員: 50名(定員満了)
受講料: 5,000円
対象: 後期研修医以上、集中治療医、救急医、麻酔科医、臨床工学士、ICUナース
インストラクター: 則末 泰博・内藤 貴基・片岡 惇・岡本賢太郎・宇佐見 直
東京ベイ・浦安市川医療センター救急・集中治療科集中治療部門
竹内 宗之 大阪府立母子保健総合医療センター
石川 惇哉 横浜市民病院
協力: アイ・エム・アイ株式会社
肺エコーハンズオンセミナーFocused Lung Ultrasound / B of ABCD sonography
人体最大の臓器である肺は、長らく超音波の観察対象として一般に認められていなかったが、近年急速に認知されるようになり急性期対応やICU、救急領域で新しい知見が蓄積されつつある。
本ワークショップは
1)事前のe-learning受講が必須で、ここで座学を学び(費用は受講料に含む/pretest~posttestを当日までに完了/受講申し込み後にメールにて連絡)、
2)当日はその復習とハンズオン3時間
にて、肺エコーの基本と、気胸。胸水、間質症候群の見分け方、横隔膜機能の測定法などを習得します。
ABCD-sonographyは日本のpoint of care 超音波のさきがけの団体であり、同じく全世界でPoint of Care Ultrasoundのハンズオン講習会を行っている、デンマークのUSabcd:FATEプログラムを作ったDr.Slothが主宰する団体と連携しています。
開催日時: 2016年7月16日(土)13:30~17:30
会場: 第11会場(2号館2F会議室222+223)
定員: 24名(定員満了)
受講料: 20,000円
対象: 医師(ICU専門医、ICUを目指す後期研修医・初期研修医)
コーディネーター: 鈴木 昭広 東京慈恵会医科大学麻酔科学講座
インストラクター: 野村 岳志 湘南鎌倉総合病院麻酔科集中治療部、他
J-PADハンズオンセミナー
日本集中治療医学会では2014年に「日本版・集中治療室における成人重症患者に対する痛み・不穏・せん妄管理のための臨床ガイドライン;Japanese guidelines for the management of Pain, Agitation, and Delirium in intensive care unit(J-PADガイドライン)」を策定いたしました。
このJ-PADガイドラインでは「痛み・不穏・せん妄の管理」の重要性と対策について提言しており、今後、国内の多くの施設で取り入れられ、重症患者の臨床アウトカム改善に寄与することを期待しております。
J-PADガイドラインの普及活動の一環として、「痛み・不穏・せん妄の管理」の鍵となる評価ツールの活用に関するハンズオンセミナーを企画いたしました。セミナー内容として、「正しいツールの使い方」についての座学を交えながら、5名程度のグループごとにビデオ映像教材やシナリオを用いた実際の判定演習、質疑応答などを予定しています。
開催日時: 2016年7月17日(日)8:20~11:50
会場: 第9会場(2号館3F会議室231)
定員: 40名(同一施設2名まで)(定員満了)
受講料: 3,000円
対象: 職種を問わず、集中治療に従事する医療職
コーディネーター: 布宮 伸 自治医科大学麻酔科学・集中治療医学講座集中治療医学部門
インストラクター: 日本集中治療医学会J-PADガイドライン検討委員会委員
植村 桜 大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター教育研修センター
古賀 雄二 亀田医療大学成人看護学
吹田奈津子 日本赤十字社和歌山医療センター集中治療室
茂呂 悦子 自治医科大学附属病院集中治療部
鶴田 良介 山口大学大学院医学系研究科救急・総合診療医学講座
西 信一 兵庫医科大学集中治療医学科
長谷川隆一 筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター・水戸協同
病院救急・集中治療科
★申し込みが完了しましたら、現在勤務中の施設で使用中もしくは使用を検討しているツールを
お問い合わせいたします。
ウェットラボ「目で見る呼吸管理」
人工呼吸管理の目的は「呼吸不全患者の呼吸状態を改善させること」ですが、人工呼吸管理自体が肺への傷害を起こす原因ともなりえます。人工呼吸器管理における肺傷害としては、Barotrauma(圧傷害)、Volutrauma(量傷害)、Atelectrauma(虚脱性肺傷害)、Biotrauma(炎症性肺傷害)が知られています。人工呼吸器管理による肺傷害を防ぐ呼吸モードは? PEEPの役割は? 最適なPEEPの際には肺はどのような状態になっているの? 閉鎖式吸引がよいっていうけど本当? など、知識では知っているけれど、中々実証するのが困難なこのような疑問に対し、豚の肺を用いて実際にPEEPの役割や呼吸モードによる違いを体験していただきます。その他、豚の喉頭を用いた経皮気管切開の体験や、マックグラス、エコーガイド下CVカテーテル挿入のシミュレーションなど、呼吸管理を目と体で実感していただくコースです。医師のみでなく、看護師さんやメディカルスタッフのご参加も歓迎いたします。
<内容>・呼吸モードWet-Lab
・経皮気管切開Wet-Lab
・マックグラスDry-Lab
・CVシミュレーションDry-Lab
開催日時: 2016年7月17日(日)(1回目)13:30~14:30/(2回目)15:30~16:30
会場: 第10会場(2号館3F会議室232+233)
定員: 各回30名、計60名(定員満了)
受講料: 無料
対象: 医師、看護師、メディカルスタッフ
インストラクター: 幸村 英文(藤田保健衛生大学医学部 麻酔・侵襲制御医学講座)
加納 正也(豊川市民病院 麻酔科)、他
協力: コヴィディエン ジャパン株式会社
早期リハビリテーションシミュレーションコース
近年、重症患者の機能予後の改善に早期リハビリテーションの重要性が指摘され、多くの施設で実践が始まっている。私たちが利用可能な基準や指針なども現在までに様々に報告されており、これらの知識を個々の症例において適切に活用するための技術を修得することが、より安全で効果的な早期リハビリテーションの実践のために不可欠である。本コースでは看護師および理学療法士を対象とし、臨床で多く経験する4つのシナリオを用いて、早期リハビリテーションのシミュレーショントレーニングを行う。
開催日時: 2016年7月17日(日)14:00~17:00
会場: 第11会場(2号館2F会議室222+223)
定員: 30名(定員満了)
受講料: 3,000円
対象: 集中治療でのリハビリに従事する医療職
コースディレクター: 鵜澤 吉宏 亀田総合病院リハビリテーション室
インストラクター:(医師)藤本 潤一 横浜労災病院中央集中治療部
(理学療法士)鵜澤 吉宏 亀田総合病院リハビリテーション室
小幡 賢吾 岡山赤十字病院リハビリテーション科
飯田 有輝 厚生連海南病院リハビリテーション科
渡辺 伸一 名古屋医療センターリハビリテーション部
平澤 純 公立陶生病院中央リハビリテーション部
伊藤 武久 厚生連海南病院リハビリテーション科
野々山忠芳 福井大学医学部附属病院リハビリテーション部
(臨床工学技士)小山 昌利 公立陶生病院臨床工学部
道永 祐希 信州大学医学部附属病院MEセンター
(看護師)濱本 実也 公立陶生病院集中治療室
小島 朗 名古屋大学医学部付属病院看護部
河合 佑亮 藤田保健衛生大学病院看護部ICU
畑迫 伸幸 厚生連海南病院看護部
德満 和実 厚生連海南病院集中治療部
協力: パラマウントベッド株式会社